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ソバルディ錠400mgの投与日数制限の例外とその理由

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ソバルディ錠400mg(一般名:ソホスブビル)は2015年5月にギリアド・サイエンシズから発売されたセログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎またはC型代謝性肝硬変治療薬。

使用時はリバビリン(商品名:コペガス)と併用します。

 

目次

ソバルディ錠400mgの薬価

薬価: 61799.30円(本文掲載時点での価格です。)

ジェネリック:なし

 

1日1回1錠で12週間継続します。投与期間の金額は薬価ベースで500万円以上になる計算です。

 

投与日数制限の例外とその理由

ソバルディ錠は投与日数制限(14日ルール)の例外的な取扱いがされており、1回28日分まで投与が可能です。

 

  • ソバルディ錠の包装単位が28錠入りの瓶であり、14日分を超える製剤のみが存在していないという製剤上の特性がある
  • 開封後は45日間しか品質が保証されない
  • 非常に高額かつ多くの保険医療機関・保険薬局で取扱われる薬剤である

 

これらの理由からソバルディ錠は新薬ではありますが、1回28日分の処方が可能となっています。

 

ソバルディ錠400mg 28錠入りの瓶包装の包装薬価は173万円超。不動在庫となったら薬局としては死活問題です。

28日処方が出れば薬局で無駄にはなりません。

 

が、ソバルディ錠14日分で処方が出ました・・。

(同じ市内の薬局で。)

 

長径20mm、短径9mm、厚さ7mm、重さ1236mgという超大型錠剤。

28錠瓶から14錠を取り出して、とりあえず1錠ずつ分包。

落下する向きによっては分包紙がよれて破ける可能性もありますし、分包に失敗して錠剤が砕けたら終了。

61799.3円がムダになるだけでなく、残りの13錠(場合によっては27錠)がどうしても残ります。

 

実際うちの薬局にも処方が来たらどうしようか悩みましたが、

ソバルディ錠の小分け用専用ボトル

があるそうです。

28日未満の処方の場合は小分け用のボトルに移して患者さんにお渡しします。

 

次も絶対に処方せん持ってきて下さいねと念を押すのは言うまでもありません。

 

 

効能・効果

セログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善

(添付文書より)

 

用法・用量

リバビリンとの併用において、通常、成人にはソホスブビルとして400mgを 1 日 1 回、12週間経口投与する。

(添付文書より)

 

 


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C型肝炎最前線改訂新版 鈴木通

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