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アレグラドライシロップ5%が出荷調整で欠品。その代替候補となる薬剤について(年齢別)

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サノフィ株式会社のアレグラドライシロップ5%が欠品していて入荷未定の状況です。アレグラドライシロップ5%の代替候補の薬剤についてまとめました。

以下MRが持参した文書より抜粋

アレルギー性疾患治療剤「アレグラドライシロップ5%」の供給に関するお詫びとお願い

弊社は、2015 年 1 月にアレルギー性疾患治療剤「アレグラドライシロップ 5%」(一般名:フェキソフェナジン塩酸塩)を発売いたしました。以降、出荷量の増加に合わせて、生産体制の調整を行って参りましたが、需要量が販売予測を超え、供給能力を上回るため、安定供給が困難な状況となりました。また今後の更なる需要の高まりに対しては、当該製品の欠品が避けられない状況です。

弊社では、安定供給の再開に向け引き続き国内外の製造委託先と連携を図り、更なる生産体制の強化による増産に向けて鋭意努力して参る所存です。安定供給の再開時期は、明らかになり次第、改めてご連絡させて頂きますが、現時点では 2017 年後半を見込んでおります。

安定供給が確保できない期間において、ご購入及びご使用のご要望に十分お応えできなくなる事態が想定されることから、大変恐縮ではございますが、アレグラドライシロップ 5%を服用中の患者様に対しては、代替医薬品のご使用をご検討頂きたくお願い申し上げます。

この度は、製薬会社として重要な使命のひとつである医薬品の安定供給が確保できない状況となり、患者様および医療関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしますことを心よりお詫びいたします。

MRの話より

  • 安定供給ができるようになるのは約1年後の2017年後半
  • 製造がストップしているわけではないので全く入荷しないという事ではない。
  • 処方元には別の薬剤への切り替えをお願いしている
  • 今までも本社の方へ増産するよう伝えていたが・・・

というわけで、当面入荷は未定です。処方元の先生には薬剤の切り替えをお願いしているそうです。完全に処方が切り替わるまでは薬局に今あるわずかな在庫でどうにかしなくてはいけません。

では、アレグラDS5%の代替品を確認しておきましょう。

目次

アレグラドライシロップ5%の代替品候補

アレグラDS5%の特徴は生後6か月から使用可能ということです。

6か月から2歳未満の小児への処方可能な代替薬剤は以下の通りです。

ザイザルシロップ

6ヵ月以上1歳未満の小児には1回2.5mLを1日1回経口投与する。
1歳以上7歳未満の小児には1回2.5mLを1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。
7歳以上15歳未満の小児には1回5mLを1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

ザジテンシロップ、ザジテンドライシロップ

シロップ:小児には1日量0.3mL/kg(ケトチフェンとして0.06mg/kg)を2回、朝食後及び就寝前に分けて経口投与する。

ドライシロップ:小児には1日量0.06g/kg(ケトチフェンとして0.06mg/kg)を2回、朝食後及び就寝前に分け、用時溶解して経口投与する。

2歳からは次の薬剤も処方可能になります。

ジルテックドライシロップ1.25%

2歳以上7歳未満の小児には1回0.2gを1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。

7歳以上15歳未満の小児には1回0.4gを1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。

アレロック顆粒0.5%

2歳以上7歳未満の小児には1回オロパタジン塩酸塩として2.5mg(顆粒剤として0.5g)を朝及び就寝前の1日2回経口投与する。

7歳以上の小児には1回オロパタジン塩酸塩として5mg(顆粒剤として1g)を朝及び就寝前の1日2回経口投与する。

3歳からは次の薬剤も処方可能です。

クラリチンドライシロップ1%

3歳以上7歳未満の小児にはロラタジンとして1回5mg(ドライシロップとして0.5g)を1日1回,食後に用時溶解して経口投与。

7歳以上の小児にはロラタジンとして1回10mg(ドライシロップとして1g)を1日1回,食後に用時溶解して経口投与。

アレジオンドライシロップ1%

アレルギー性鼻炎
(1日1回エピナスチン塩酸塩として0.25~0.5mg/kg)

年齢:3歳以上7歳未満 標準体重:14kg以上24kg未満
1日用量:0.5~1g(エピナスチン塩酸塩として5~10mg)

年齢:7歳以上 標準体重:24kg以上
1日用量:1~2g(エピナスチン塩酸塩として10~20mg)

蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
(1日1回エピナスチン塩酸塩として0.5mg/kg)

年齢:3歳以上7歳未満 標準体重:14kg以上24kg未満
1日用量:1g(エピナスチン塩酸塩として10mg)

年齢:7歳以上 標準体重:24kg以上
1日用量:2g(エピナスチン塩酸塩として20mg)

代替の候補となるのはこのあたりではないでしょうか。

ちなみに、アレグラ錠30mgは添付文書上7歳から。

アレグラドライシロップ5%のジェネリックはありません。

フェキソフェナジンのドライシロップには、フェキソフェナジン塩酸塩DS6%「トーワ」という商品がありますが、こちらも適応は7歳以上です。

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