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アレロック顆粒0.5%に供給制限、代替品は?

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協和発酵キリンのアレロック顆粒0.5%ですが、在庫が不足していて供給が制限される見込みだそうです(2013年3月現在)。

花粉症で売れすぎたのが原因で品薄になってしまったとか。2歳から投与可能な抗アレルギー薬ということで売り込みもすごかったですからね。花粉症のこの時期に在庫不足では怒られても仕方ありません。

ちなみに、アレロック錠、アレロックOD錠は問題なく供給できるそうです。

アレロック顆粒0.5(オロパタジン塩酸塩)の詳細

目次

アレロック顆粒0.5%の代替品としては何が良いでしょうか?

処方せんが来てしまったらどうしましょう。アレロック顆粒にはジェネリックはありませんので、在庫の手配ができなければ疑義照会で別の薬に変更してもらうしかありません。では、どの抗アレルギー薬を提案したらよいでしょうか?

投与可能な年齢から代替薬を考えてみる

投与可能な年齢を考慮する必要があります。アレロック顆粒0.5%は、2歳以上に投与可能でした。

ザジテンドライシロップ⇒6カ月以上

ジルテックドライシロップ⇒2歳以上

アレジオンドライシロップ⇒3歳以上

クラリチンドライシロップ⇒3歳以上

適応症から代替薬を考えてみる

アレロック顆粒の適応症はアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

ジルテックドライシロップ、アレジオンドライシロップ、クラリチンドライシロップの適応症はアレロック顆粒と同じ。ザジテンドライシロップには加えて気管支喘息の適応もあります。

どれに切り替えても適応症の問題はなさそうです。

 

調剤の方法から代替薬を考えてみる

ザジテンドライシロップは0.4g包、0.6g包、1g包の製品があります。添付文書通りの処方であれば分包品で調剤可能です。

 

ジルテックドライシロップは、2歳以上7歳未満の小児には1回0.2gを1日2回投与しますが、0.2g包の製品がありません。7歳以上15歳未満の小児へ使う0.4g包は製品として出ています。7歳未満の患者さんが多い場合は粉をまく必要が出てきます。0.2g包が発売されるのを切に願います。

 

アレジオンドライシロップですが、添付文書上の用量に幅があります。

3歳以上7歳未満 1日用量:0.5~1g
7歳以上    1日用量:1~2g

分包品のみで調剤に対応するのは難しそうです。

 

クラリチンドライシロップは通常、3歳以上7歳未満の小児には1回0.5g、7歳以上の小児にはロラタジンとして1回1gを投与します。0.5gの製品がありますので分包品のみで対応可能です。

抗アレルギー薬の用法・用量(小児)

もし、アレロック顆粒の代替品を提案する場合には年齢や適応症、調剤方法を考えておけば大丈夫ではないでしょうか。当然、禁忌・副作用歴の有無については個別に考慮してください。

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