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熱中症対策には何を飲むべきか? ORSのアクアソリタとOS-1の比較

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長時間の運動や炎天下での作業などで大量の汗をかいた場合には、水分だけの補給では不十分です。

熱中症を予防するには塩分や糖分の補給も必要です。

では熱中症対策の飲み物としては何が適切なのでしょうか?

 

目次

熱中症予防・対策には何を飲めば良いのか

理想的な飲み物の条件

  • 塩分が(適度に)含まれている
  • 糖分が(適度に)含まれている
  • 吸収されやすい→水分の吸収に最適な浸透圧は194mOsm/L
    (WHO2002年)

日常の水分補給と脱水状態時の水分補給では必要な電解質濃度が異なります。

参考⇒アクアソリタ OS-1 ポカリスエット アクエリアス 500mL当たりの成分比較

 

水だけ

普段はよいが、熱中症の予防・発症時の対処としては△(一緒に塩分や糖分を取れば〇)。

 

お茶だけ

普段はよいが、熱中症の予防・発症時の対処としては△(一緒に塩分や糖分を取れば〇)。カフェインの利尿作用にも注意。

 

ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンク

熱中症の予防には〇(運動時など)

糖質が多すぎるので飲みすぎに注意。普段から水やお茶代わりにスポーツドリンクを飲んでいると糖尿病の危険もあるので×。

 

例えば、ポカリスエット500mL中には糖質が約30g、アクエリアス500mL中には約23.5gの糖質が入っていると考えられます。

 

また、浸透圧が高めなので水分の吸収はそれほど速くありません。

 

アクアソリタ(味の素)

熱中症の予防や対処として〇

糖質と塩分は適度に含まれており、浸透圧は175mOsm/Lと吸収が早くなるように作られています。

 

高血圧症や心疾患、腎疾患等で医師からナトリウムやカリウム制限の指示が出ている方は特に注意が必要です。

 

OS-1(大塚製薬)

脱水症状時にはもっとも望ましい。下痢・嘔吐・発熱による脱水状態の方に適した飲料で、消費者庁から許可された個別評価型病者用食品です。

塩分が多く含まれているため、普段から水やお茶代わりに飲むことはすすめられません。あくまでも脱水状態に飲む飲料という位置づけです。

OS-1 500mL中に塩分が約1.5g、カリウムが390mg含まれています。

高血圧症や心疾患、腎疾患等で医師からナトリウムやカリウム制限の指示が出ている方は特に注意が必要です。

 

 

ORSとは

水分と電解質を経口的に補給する経口補水療法(Oral Rehydration Therapy : ORT)に用いられるのが経口補水液(ORS;Oral Rehydration Solution)です。

WHOなどのガイドラインによってORSの推奨組成が定められてます。

 

電解質、糖分が一定量含まれていてかつ、浸透圧が体液よりも低くされていて吸収しやすくなっています。

アクアソリタやOS-1には経口補水液と表示されています。

 

ORS摂取に注意が必要な方

高血圧症・腎臓病・心疾患のある方

高血圧の方はガイドラインによれば食塩の摂取量は男女とも1日6g未満が望ましいとされています。

OS-1 500mL中にはナトリウムが575mg(食塩換算量で約1.46g)、アクアソリタ 500mL中にはナトリウムが400mg(食塩換算量で約1.02g)含まれています。

脱水状態が改善されたらORSの摂取を中止しましょう。

発汗も無いのに普段から予防的に飲むと完全に塩分摂りすぎです。

 

 

腎臓病

減塩の他にカリウム摂取制限がある方も注意が必要です。

OS-1、アクアソリタ 500mL中にはいずれも390mgのカリウムが含まれています。

普段から飲むのではなく、脱水症状時に必要な分だけ摂取することが望ましいでしょう。

 

 

まとめ

それぞれの飲料の特徴を理解し、脱水状態や持っている病気の有無を考慮して上手に使い分けることが大切です。

 

ORSはOS-1とアクアソリタ

 

 

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