月1回（正確には4週に1回）の服用で済むビスホスホネート系骨粗鬆症治療薬。従来の製剤（リカルボン錠1mg）は毎日服用する必要がありましたが、リカルボン錠50mgは月に1回のみの服用です。骨折予防効果は月1回でも連日でもほぼ同じだそうです。
最近では連日服用タイプの薬よりもボナロン錠35mgやベネット錠17.5mgのような週1回服用のタイプの処方量が伸びてきています。リカルボン錠50mgのような月1製剤はどのくらいのシェアをとれるでしょうか？
用法・用量
通常、成人にはミノドロン酸水和物として 50mg を4週に1回、起床時に十分量（約180mL）の水（又はぬるま湯）とともに経口投与する。
なお、服用後少なくとも 30 分は横にならず、飲食（水を除く）並びに他の薬剤の経口摂取も避けること。（リカルボン錠50mg添付文書より）
用法・用量に関連する使用上の注意は従来の製剤と同じですが、月一製剤には以下の文言が追加されています。
「本剤は 4 週に 1 回服用する薬剤であるため、飲み忘れないように注意する
こと。本剤の服用を忘れた場合は、翌日に 1 錠服用すること。」
月に1回だと、飲み忘れと言うよりもいつ飲んだかを忘れてしまいそうです。
こういう薬は薬局での服薬指導が重要です。
飲み忘れを防ぐための服薬指導例
○4週間毎にきっちり受診されている方は薬をもらった翌朝に服用。
○ついつい薬を飲むのを忘れてしまって受診間隔が伸びてしまう人はカレンダーに印をつけておいてもらう。
ここで役に立ちそうなのが、リカルボン錠50mgお薬チェックカレンダーとスターターキットです。
お薬チェックカレンダー
水に強い素材でできているのでお風呂にも貼れるそうです。
スターターキット
リカルボン錠50mgスターターキットにはボールペンとカレンダー、薬を入れるポケットがついており、磁石で冷蔵庫にくっつけることができます。パッケージ付PTPシートに付属のシールをカレンダーに貼って服用日を記録することができます。
慣れるまではスターターキットを使ってもらうのが良いのではないでしょうか。
