コンプラビン配合錠(一般名:クロピドグレル硫酸塩/アスピリン配合錠)はサノフィから発売された抗血小板薬で、1錠中にクロピドグレル75mgとアスピリンを100mg含有しています。
2013年12月5日発売の新薬ですが、処方日数制限はないので14日を超える長期処方が可能です。
製剤の特徴
外殻層にクロピドグレル硫酸塩(クロピドグレルとして75mg)、腸溶性の内核にアスピリン(100mg)を含むフィルムコーティング錠(有核錠)となっています。
作用機序
クロピドグレル硫酸塩:活性代謝物が不可逆的に血小板ADP受容体サブタイプP2Y12に結合し、ADPとP2Y12の結合を阻害することによりADP刺激による血小板の活性化に基づく血小板凝集を抑制する。
アスピリン:シクロオキシゲナーゼ(COX-1)を阻害することにより、トロンボキサンA2の合成を阻害し、血小板凝集を抑制する。
効能・効果
経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患
急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
安定狭心症、陳旧性心筋梗塞
(コンプラビン配合錠添付文書より)
プラビックス錠とコンプラビン配合錠の効能・効果の違い
プラビックス錠
- 虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制
- 経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患
急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
安定狭心症、陳旧性心筋梗塞 - 末梢動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制
コンプラビン配合錠
- 経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患
急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
安定狭心症、陳旧性心筋梗塞
コンプラビン配合錠の適応はプラビックス錠よりも狭いため注意が必要です。
用法・用量
通常、成人には、1日1回1錠(クロピドグレルとして75mg及びアスピリンとして100mg)を経口投与する。
(コンプラビン配合錠添付文書より)
コンプラビン配合錠の薬価
薬価: 275.0円(本文掲載時点での価格です。)
プラビックス錠75mgの薬価は275.0円、バイアスピリン錠100mgの薬価は5.6円です。バイアスピリン錠100mg1錠分が丸々お得になった価格設定です。
ジェネリック:無し
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