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ベピオゲル2.5%(過酸化ベンゾイル)

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ベピオゲル2.5%(一般名:過酸化ベンゾイル)は2015年(平成27年)4月1日発売の尋常性ざ瘡治療剤。販売はマルホ株式会社。薬価収載は2015年2月24日。

 

国内初の過酸化ベンゾイルを有効成分とする尋常性ざ瘡治療剤。

1日1回、洗顔後に患部に適量を塗布することにより、炎症性皮疹数、非炎症性皮疹数を減少させる。

⇒尋常性ざ瘡に用いられる主な薬剤

尋常性ざ瘡の治療にはアクアチムクリーム・ローション、ディフェリンゲル、ダラシンTゲル・ローションが主に使われていましたが、ベピオゲルの発売により治療の選択肢が広がります。

目次

特徴

尋常性ざ瘡の原因菌である P. acnes に対して抗菌作用を示す。(in vitro)

角質細胞同士の結合を弛め、角層剥離を促し、毛漏斗部の閉塞を改善する。

 

作用機序

抗菌作用

過酸化ベンゾイルは強力な酸化剤であり、分解により生じたフリーラジカル(酸化ベンゾイルラジカルやフェニルラジカルなど)が P. acnes や Staphylococcus epidermidis(以下 S. epidermidis)など細菌の膜構造、DNA・代謝などを直接障害して、抗菌作用を示す。

角層剥離作用

閉塞した毛漏斗部において、過酸化ベンゾイルの分解により生じたフリーラジカルが、角層中コルネオデスモソームの構成タンパク質を変性させることにより、角質細胞同士の結合が弛み、角層剥離が促進される。

 

効能・効果

尋常性ざ瘡

(添付文書より)

用法・用量

1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。

(添付文書より)

 

副作用

臨床試験では皮膚刺激感が14.0%

治験とを担当した医師によるとディフェリンゲルよりも副作用は軽いという意見が多いとのこと。

 

保管の注意

凍結を避け、25℃以下に保存すること。

インタビューフォームには、

長期保存試験
25ºC/40%RH ポリエチレンチューブ 24カ月
⇒明確な品質の変化は認められなかった

中間的試験
30ºC/65%RH ポリエチレンチューブ 12カ月
⇒明確な品質の変化は認められなかった

の記載があります。

患者さんに渡した後は室温保管で大丈夫そうです。

 

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第 107 号(平成18年3月6日)に基づき、平成28年2月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされています。

⇒処方が認められるのは1回1本(15g)までの可能性が高いです。

1FTU(0.5g)で顔全面を1日1回⇒15gで30日持つので1本で充分。

 

ベピオゲル2.5%の薬価

薬価: 120.9円/g(本文掲載時点での価格です。)

 

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