ジルテックドライシロップ(一般名:セチリジン塩酸塩)は小児の適応も持つ抗アレルギー薬です。
ジルテックドライシロップの包装は0.4g×100包、0.8g×100包とバラ100gの3種類で、2歳以上7歳未満の小児の1回量である、0.2g包はありません。
そのため、ジルテックドライシロップ0.4g 分2の処方が出るたびに0.2g包を分包しなくてはなりません。
しかもこのジルテックドライシロップは飛散したり分包紙にもくっつきやすかったりで結構分包しづらい製剤です。
小児の用量が設定されているにもかかわらず、どうして0.2g包が無いのでしょうか。
グラクソのMRさんにも要望しましたが、1薬局の薬剤師が言う事なんて聞いてくれません。というか、外資系企業ですから世界的に見れば作っても採算合わないのでしょうね。。。
そう思っていたらこの度、ジェネリックメーカーの高田製薬からセチリジン塩酸塩ドライシロップ1.25%「タカタ」の0.2g包が発売されました。
ついに来ました。0.2g包です。
セチリジン塩酸塩ドライシロップ1.25%「タカタ」の適応症や用法・用量は先発品と同じ。
さらに、先発品のジルテックドライシロップよりも飛散性は少なく、スッキリした味で飲みやすい物でした。
これなら、問題なく変更できそうです。
2歳~7歳未満の小児にジルテックドライシロップ0.4g 分2の処方が出たら、ジェネリックをすすめていこうと思います。
医療費の削減、子供に飲ませやすくなる、薬局での調剤時間が減って待ち時間短縮につながる。いいことばかりですね。
花粉症シーズンに欠品しない事を願います。
ちなみに、セチリジン塩酸塩ドライシロップ1.25%「日医工」には0.2g包は無いようです。
セチリジン塩酸塩DS1.25%「タカタ」の効能・効果
(成人)アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症
〔小児〕アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
セチリジン塩酸塩DS1.25%「タカタ」の用法・用量
〔成人〕
通常、成人には1回0.8g(セチリジン塩酸塩として10mg)を1日1回、就寝前に用時溶解して経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日1.6g(セチリジン塩酸塩として20mg)とする。
〔小児〕
通常、2歳以上7歳未満の小児には1回0.2g(セチリジン塩酸塩として2.5mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
通常、7歳以上15歳未満の小児には1回0.4g(セチリジン塩酸塩として5mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。