タミフル脱カプセルマニュアル(ジェネリック品にも対応)
タミフルもオセルタミビルのドライシロップも出荷調整で入荷しなくなってしまいました。
これからは脱カプセルで調剤する必要が出てくるかもしれません。
いざという時のために、どのように脱カプセルで調剤するのがよいのか理解しておきましょう。
タミフルカプセルとオセルタミビルカプセルでは調剤方法が異なる
先発品のタミフルカプセルと後発品のオセルタミビルカプセルではカプセル内容物の重量が異なります。
タミフルカプセルの内容物の重量は0.165g
後発品のオセルタミビルカプセル「サワイ」の内容物の重量は0.130g
DSと同じ3%の製剤を作る際に加える乳糖の量が異なりますので気をつけましょう。
タミフルカプセルを脱カプセルして3%製剤を予製する方法
タミフルカプセルを12カプセル用意し、内容物を全て取り出します。
内容物に乳糖を加えて全量を30gして混和すれば完成です。
これでタミフルドライシロップ3%の製剤30gとなります。
この時に加える乳糖の重量は約28.02gです。
オセルタミビルカプセル「サワイ」を脱カプセルして3%製剤を予製する方法
オセルタミビルカプセル「サワイ」を12カプセル用意し、内容物を全て取り出します。
内容物に乳糖を加えて全量を30gして混和すれば完成です。
これでオセルタミビルドライシロップ3%の製剤30gとなります。
この時に加える乳糖の重量は約28.44gです。
タミフルを脱カプセルしたときの請求方法(自家製剤加算が算定可能)
タミフルカプセルやオセルタミビルカプセル「サワイ」を脱カプセルした際には自家製剤加算を算定できます。
レセプト摘要欄に「オセルタミビルリン酸塩ドライシロップ製剤不足のため」などのやむを得ない事情を記載しましょう。
1日量は何カプセルになる?脱カプセルしたときのレセコン入力の方法
脱カプセルした際は、実際に投与する1日量(カプセル換算)を入力します。
タミフルDS3% 2gの処方を脱カプセルで調剤した場合の例を挙げました。
タミフルDS3% 2gはタミフルカプセル75mg0.8gに相当します。
よって、入力は0.8Capとなります。
オセルタミビル錠「トーワ」は粉砕できる?
記事作成時点では発売されておらず、粉砕後の安定性が不明です。
タミフルカプセルかオセルタミビルカプセル「サワイ」を脱カプセルするのが無難でしょう。
タミフル(オセルタミビル)脱カプセルのまとめ
先発品と後発品でカプセルの内容物質量が異なる
予製を作る際には加える乳糖量に注意
レセコンへは実際の投与量に相当する量を入力
自家製剤加算の算定が可能
レセプト摘要欄へのコメントも忘れずに