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オノン(一般名:プランルカスト水和物)はロイコトリエン拮抗薬に分類される抗アレルギー薬。小野薬品工業の製造販売。
洋名(一般名):pranlukast hydrate
作用機序・特徴
ロイコトリエン受容体に選択的に結合し、ロイコトリエンに拮抗することで気道炎症、気道収縮、気道過敏性亢進を抑制する作用を示す。
※ロイコトリエンは気管支の収縮や粘膜の過敏性を高める作用を持つ物質。
冬に多く、乳幼児が感染すると重症化しやすいRSウイルスに感染すると気道に炎症が生じ、ロイコトリエンなど化学伝達物質の産生や免疫の異常反応が起こると考えられる。実際、RSウイルス感染症罹患後は尿中ロイコトリエン濃度が上昇しているとの報告がある。
風邪が治った後も咳が続く「喘息予備軍」のような乳幼児にはロイコトリエン拮抗薬の短期処方により重症化が防げる。
プランルカストには鼻粘膜の浮腫を改善する作用があり、鼻閉症状改善効果がある。
抗ヒスタミン薬との併用も可能。くしゃみ・鼻汁型のアレルギーには主に抗ヒスタミン薬を、鼻閉型にはオノンなどの抗ロイコトリエン拮抗薬やトロンボキサンA2受容体拮抗薬、これらの遊離を抑制する抗アレルギー薬が主に用いられる。
鎮静作用(眠気)はほとんどない。
効能・効果
気管支喘息
アレルギー性鼻炎
(添付文書より)
用法・用量
通常、成人にはプランルカスト水和物として1日量450mgを朝食後及び夕食後の2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、小児にはプランルカスト水和物として1日量7mg/kg(ドライシロップとして70mg/kg)を朝食後および夕食後の2回に分け、用時懸濁して経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
1日最高用量はプランルカスト水和物として10mg/kg(ドライシロップとして100mg/kg)とする。ただし、プランルカスト水和物として成人の通常の用量である450mg/日(ドライシロップとして4.5g/日)を超えないこと。
体重別の標準投与量は、通常、下記の用量を1回量とし、1日2回、朝食後および夕食後に経口投与する。
12kg以上18kg未満:0.5g(プランルカスト水和物として50mg)
18kg以上25kg未満:0.7g(プランルカスト水和物として70mg)
25kg以上35kg未満:1.0g(プランルカスト水和物として100mg)
35kg以上45kg未満:1.4g(プランルカスト水和物として140mg)
(添付文書より)
剤型一覧
カプセル112.5mg
DS10%
ジェネリックには、錠112.5mg、錠225mgもあり。