医療用の抗アレルギー薬であるアレジオン(一般名:エピナスチン塩酸塩)が、一般用医薬品(大衆薬)としてエスエス製薬から発売されます。
発売日は平成23年10月25日
特徴
エピナスチン塩酸塩は、抗アレルギー薬の中では眠くなりにくい成分の一つ。1日1回の服用で効果が持続します。
医療用のアレジオンには10mg錠、20mg錠、ドライシロップ1%の3製剤がありますが、一般用に転用されるのは10mg錠のみです。
作用機序
ヒスタミンH1受容体拮抗作用
メディエーター遊離抑制作用
抗炎症作用
分類・価格
第1類医薬品(購入時に薬剤師からの説明を受ける必要あり)
希望小売価格(税込み):6錠/1,280円 12錠/1,980円
今回発売される一般用医薬品のアレジオン10は、医療用のアレジオン錠10mgと同じ成分、同じ量の製品です。効果も医療用と同じです。医療用アレジオン錠10mgの薬価は1錠120.7円ですから、一般用医薬品の価格設定は割高です。ドラッグストアではもう少し安くなるでしょうが。
病院にかかれば保険が使えますが、一般用医薬品には使えません。短期間の服用であれば薬局・ドラッグストアで購入できる一般用医薬品は便利かもしれませんが、花粉症などで比較的長期間服用する場合は病院に行ったほうが金額の負担は軽くなります。忙しくて病院に行けない場合の緊急用といった使い方が良いのではないでしょうか。
⇒アレジオン10(医療用のアレジオン錠10mgと同じ成分の市販薬)