薬局で買える花粉症用一般用医薬品の説明

2012年1月2日2012年1月12日

花粉症の方にとって辛い季節がそろそろやってきます。症状が出る前から耳鼻科にかかって予防の薬を飲んでおくことが一番なのですが、忙しくてなかなか病院に行けないという人も少なくありません。

最近では医療用と同じ成分の薬が薬局やドラッグストアでも買えるようになりました（スイッチOTC薬）。

病院へ行くまでのつなぎとして使うには大変価値があると思います。

ここでは、医療用と同じ成分を含んでいて、処方せんが無くても薬局で購入できる花粉症用の飲み薬を紹介します。

花粉症用内服薬

成分名：エピナスチン塩酸塩医療用の商品名：アレジオン錠10mg、20mg

アレジオン10（エスエス製薬）【第1類医薬品】

特徴眠くなりにくい。1日1回就寝前の服用。医療用のアレジオン錠10mgと同じ。第1類医薬品のため、ネットで購入することは不可能です。薬剤師による対面販売が義務づけられています。

1錠（成人1日量）中エピナスチン塩酸塩10mg含有

用法・用量
成人（15才以上）１回１錠を1日１回、就寝前に服用。

●希望小売価格：6錠 1,280円/12錠 1,980円（税込）

⇒アレジオン10製品情報

成分名：ペミロラストカリウム　医療用商品名：アレギサール錠

アレギサール鼻炎（田辺三菱製薬）【第1類医薬品】
⇒詳細はアレギサール鼻炎（ペミロラストカリウム）

成分名：エメダスチンフマル酸塩医療用商品名：ダレン/レミカットカプセル

アルガード抗アレルギーカプセル（ロート製薬）【第1類医薬品】

特徴：エピナスチン塩酸塩よりも眠くなりやすい。服用は朝と就寝前の1日2回。こちらも第1類医薬品のため、ネットで購入することは不可能です。薬剤師による対面販売が義務づけられています。

1カプセル中エメダスチンフマル酸塩1ｍｇ含有

用法・用量
成人（15才以上）：1回1カプセル、1日2回（朝食後・就寝前）
15才未満：服用しないこと

●希望小売価格：20カプセル 2,310円（税込）

⇒アルガード抗アレルギーカプセル製品情報

アゼラスチン塩酸塩医療用の商品名：アゼプチン錠1mg

スカイナーAL錠【第2類医薬品】（エーザイ）

アゼラスチン塩酸塩は第二世代の抗アレルギー薬。医療用医薬品のアゼプチン錠と同じ成分を含んでいます。

1錠中アゼラスチン塩酸塩 0.5mg含有

用法・用量
成人（15歳以上）：1回2錠、1日2回
小児（15歳未満）：服用しないこと

医療用医薬品のアゼプチン錠と同じアゼラスチン塩酸塩含有の一般用医薬品

成分名：ケトチフェンフマル酸塩医療用商品名:ザジテンカプセル1mg

ザジテンAL鼻炎カプセル【第2類医薬品】（ノバルティスファーマ）
パブロン鼻炎カプセルZ【第2類医薬品】（大正製薬）
レガーテ鼻炎薬K【第2類医薬品】（白金製薬）などがあります。

ケトチフェンフマル酸塩は医療用医薬品であるザジテンカプセルに使用されている成分です。

1カプセル中ケトチフェンフマル酸塩1.38mg（ケトチフェン1mg）含有

用法・用量
成人（15才以上）1回1カプセル，1日2回朝食後及び就寝前に服用。

どの商品も同じ成分を同じ量だけ含んでいますので効果は同じです。安い方を購入すれば良いと思います。

医療用医薬品のザジテンカプセルと同じケトチフェン含有の一般用医薬品

成分名：メキタジン医療用商品名：ゼスラン/ニポラジン錠3mg

ロートアルガード鼻炎内服薬Z【第2類医薬品】

アルガード鼻炎内服薬Z【第(2)類医薬品】

3カプセル（1日量）中、メキタジン4mg、塩酸プソイドエフェドリン75mg、ベラドンナ総アルカロイド0.4mg、グリチルリチン酸二カリウム60mg、無水カフェイン150mg含有用法・用量
成人（15才以上）：1回1カプセル、1日3回服用。 15才未満及び65才以上：服用しないこと

リリース錠【第2類医薬品】（アルフレッサファーマ）

リリース錠 20錠【第2類医薬品】

リリース錠はメキタジン単剤。1錠中にメキタジン2ｍｇ含有。成人（15才以上）：1回1錠、1日2回（朝・夕）服用。

15才未満：服用しないこと

アルガード鼻炎クールアップEX【第2類医薬品】

アルガード鼻炎クールアップ【第2類医薬品】

（1日量）3錠中メキタジン 4.0mg、フェニレフリン塩酸塩 15.0mg、ベラドンナ総アルカロイド 0.4mg、無水カフェイン 60.0mg成人（15才以上）1回1錠、1日3回、口中でかむか、口中で溶かして服用。服用間隔は、4時間以上おいてください。

医薬品にも使用されている抗アレルギー薬であるメキタジンのみが欲しい場合はリリース錠がオススメ。鼻水だけならリリース錠だけで十分でしょう。鼻づまりがひどい場合は、血管収縮剤の塩酸プソイドエフェドリンやフェニレフリン塩酸塩を含んでいる製品が良いと思います。ただ、血管収縮剤の連用はかえって鼻づまりを悪化させることがあるので注意が必要です。