タケルダ配合錠(アスピリン/ランソプラゾール配合錠)は平成26年6月12日に武田薬品工業株式会社から発売されました。なかなかの名前ですね。
商品名でいうと、タケプロンOD錠15mgとバイアスピリン錠100mgの配合錠です。
腸溶性顆粒のタケプロンOD錠と腸溶錠のバイアスピリンとの配合錠はどうなっているのかと思いましたが、ランソプラゾール腸溶性細粒を含む外層とアスピリンを含む腸溶性の内核の2層で構成される有核錠とのことでした。
投与日数制限について
タケルダ配合錠は新薬等の投与日数制限には該当しないため、1回14日分を超えての処方が可能です。投薬期間制限が無いので30日分でも42日分でも長期投与可能です。
薬価
タケルダ配合錠の薬価は89.30円/錠で、タケプロンOD錠15mgの薬価と同じです。バイアスピリン錠(薬価:5.6円/錠)分が無料となった形です。
タケプロンOD錠15mgのジェネリックの薬価は最も安いもので34.8円ですからそちらを使ったほうが安く済みます(34.8+5.6=40.4)。
適応症の違い
タケプロンOD錠15mgには「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制と非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制」の適応がありますが、ジェネリックにはありません。
厳密にいえば、上記病名での処方の場合はジェネリック医薬品は使用できないことになります。
よって先発品のタケプロンOD錠15mgを使うか、今回発売のタケルダ配合錠を使うしかないのです。
本当に医療費を削減したいのであれば適応症の違いなんてなくせばよいのにと思います。
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