レクサプロ錠10mg(一般名:エスシタロプラムシュウ酸塩)はうつ病・うつ状態の効能・効果をもつ、国内4成分目のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)です。
SSRIの中では売上が世界一とのこと。
セロトニントランスポーターへの選択性が他のSSRIよりも高く、ノルアドレナリンやドパミンの再取り込み阻害作用は弱いとされています。
効果はパキシル(パロキセチン)とほぼ同等とのこと。
半減期や作用持続時間が長いため、服用中止時の離脱症状が出にくいと言われています。
持田製薬と田辺三菱製薬の共同販売で、発売日は2011年(平成23年)8月22日。
用法・用量
通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日最高用量は20mgを超えないこととする。
副作用(国内臨床試験より)
主な副作用は、悪心(23.8%)、傾眠(23.5%)、頭痛(10.2%)、口渇(9.6%)、浮動性めまい(8.7%)、倦怠感(7.1%)、下痢(6.2%)、腹部不快感(5.8%)等。
重大な副作用として、痙攣、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)、セロトニン症候群が報告されている。
薬価
<参考文献>
レクサプロ錠添付文書、持田製薬プレスリリース
レクサプロ錠の以外SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)
・ルボックス・デプロメール(フルボキサミンマレイン酸塩)
・パキシル(パロキセチン塩酸塩水和物)
・ジェイゾロフト(塩酸セルトラリン)