パキシルCR錠(一般名:パロキセチン塩酸塩水和物)はグラクソ・スミスクラインから発売予定の日本で初めてとなるコントロールドリリース製剤の抗うつ薬。
腸溶性のフィルムコーティングと浸食性バリア層、親水性マトリックス薬物層により薬物の放出速度を制御している製剤です。
新薬に該当しないため、発売日からすぐに長期投与可能です。(投与日数制限なし)
今までのパキシル錠は胃内で速やかに溶解しますが、パキシルCR錠は胃を通過後に徐々に溶解していきます。
パキシルCR錠は15mgと25mgの2製剤。パキシルCR錠15mgは表が黄色(刻印はGSK)で裏が白(刻印は12.5)、パキシルCR錠25mgは表がピンク色(刻印はGSK)で裏が白(刻印は25)。
表と裏で色が異なる珍しい錠剤です。PTPシートには表と裏がバラバラの状態で並んでいますので、薬を渡すときに一言伝えておいたほうが良いのではないでしょうか。
パキシルCR錠とパキシル錠(速放錠)の適応症の違い
パキシル錠5mg/パキシル錠10mg/パキシル錠20mgの適応症
うつ病・うつ状態、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害
パキシルCR錠12.5mg/パキシルCR錠25mgの適応症
うつ病・うつ状態
パキシルCR錠にはパニック障害、強迫性障害、社会不安障害の適応はありません。
パキシル錠(速放錠)とパキシルCR錠の用量関係(換算用量)
パキシル普通錠からパキシルCR錠への変更量
パキシル錠(速放錠)10mg≒パキシルCR錠12.5mg
パキシル錠(速放錠)20mg≒パキシルCR錠25mg
パキシル錠(速放錠)30mg≒パキシルCR錠37.5mg
パキシル錠(速放錠)40mg≒パキシルCR錠50mg
ちなみにパキシル錠(速放錠)は5mg、10mg、20mgの3製剤が発売されています。
同じCR錠として思い浮かぶのはアダラートCRですが、こちらは有核二層錠ですので構造が異なります。アダラートCRのCRはControlled Release。
効能・効果
うつ病・うつ状態
用法・用量
通常、成人には1日1回夕食後、初期用量としてパロキセチン12.5mgを経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として25mgに増量する。なお、年齢、症状により1日50mgを超えない範囲で適宜増減するが、いずれも1日1回夕食後に投与することとし、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として12.5mgずつ行うこと。
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