インヴェガ錠(一般名:パリペリドン)はリスペリドンの活性代謝物で、徐放性製剤となっています。その特徴と作用機序についてまとめました。
特徴
パリペリドンはリスペリドンの活性代謝物。
リスパダール錠(一般名:リスペリドン)は1日2回投与が必要ですが、インヴェガ錠(パリペリドン)は徐放性製剤※となっていて、1日1回の投与でパリペリドンの血中濃度を24時間維持できるように改良されています。
※浸透圧を利用した薬物放出制御システム(OROS®)を用いた徐放性経口製剤
製剤残渣に注意必要
本剤の外皮は内部の不溶性の成分と一緒に糞便中に排泄されるが、正常なことであり心配する必要はないことを説明すること。(添付文書より)
作用機序
セロトニン・ドパミン受容体拮抗薬
強力なドパミンD2受容体に対する拮抗作用により、統合失調症の陽性症状(幻覚、妄想など)に効果を示す。
セロトニン5-HT2A受容体拮抗作用により、統合失調症の陰性症状(感情的引きこもり、情動鈍麻など)にも効果を示す。
用法・用量
通常、成人にはパリペリドンとして6mgを1日1回朝食後に経口投与する。なお、年齢、症状により1日12mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は5日間以上の間隔をあけて1日量として3mgずつ行うこと。
<参考文献>
ヤンセンファーマプレスリリース
抗精神病剤「インヴェガ錠」新発売のお知らせ
インヴェガ錠添付文書、インタビューフォーム