二年に一度の調剤報酬改定が平成30年4月1日に行われます。
自分が薬剤師になってから毎回のように、「今回は厳しい」と言われ続けています。
同じことをやっていても報酬は少なくなるし、在庫している薬の価値(薬価)は下がるしで大変ですが、国の保険制度の下で調剤を行っていますので仕方のないことです。
今のうちからしっかりと対応して算定できるところはしっかり算定していくというスタンスで頑張りましょう。
主要な調剤報酬改定項目(薬局関連)
かかりつけ薬剤師要件
当該保険薬局に6か月以上在籍⇒1年以上在籍
週32時間以上勤務⇒育児介護休業法で定める期間は週24時間以上かつ週4日以上の場合を含む
基準調剤加算の廃止
新設 地域支援体制加算 35点
基準調剤加算は廃止となります。
後発品の使用促進
後発医薬品調剤体制加算1(18点)現在65%⇒75%へ
後発医薬品調剤体制加算2(22点)現在75%⇒80%へ
後発医薬品調剤体制加算3(26点)新設 85%
後発医薬品数量割合が2割以下の場合、調剤基本料から2点を減算(受付回数が月600回以下の薬局は除く)
訪問指導料の評価
在宅患者訪問薬剤管理指導料
同一建物居住者以外(650点)、同一建物居住者(300点)⇒単一建物診療患者1人650点、同患者2~9人 320点、それ以外の場合290点
無菌製剤処理加算
中心静脈栄養法用輸液(65点)⇒67点
抗悪性腫瘍剤(75点)⇒77点
麻薬(65点)⇒67点
6歳未満の乳幼児の場合はそれぞれ、130⇒135点、140⇒145点、130⇒135点へ
対人業務の評価
かかりつけ薬剤師指導料(70点)⇒73点
同包括管理料(270点)⇒280点
服用薬剤調整支援料 125点(新設)
薬剤服用歴管理指導料
6か月以内の再来局(38点)⇒41点
それ以外の場合(50点)⇒53点
特養入所者(38点)⇒41点
手帳無し又は調剤基本料1以外の場合 50点⇒53点
6か月以内の再来局の患者のうち、手帳ありの割合が5割以下の薬局 13点(新設)
乳幼児服薬指導加算(薬歴)10点⇒12点
重複投薬・相互作用等防止加算(30点)⇒残薬調整以外 40点、残薬調整 30点
在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料(30点)⇒残薬調整以外 40点、残薬調整 30点
服薬情報等提供料(20点)⇒服薬情報等提供料1(保険医療機関の求め)30点、服薬情報等提供料2(患者又は家族等の求め)20点
内服調剤料 15~21日分以下(70点)⇒67点、22~30日分以下(80点)⇒78点、31日分以上(87点)⇒86点
勤務している薬局は増収でしょうか。それとも減収でしょうか。
今のうちからしっかり対応できるように準備をしておきたいところです。