セファドール（ジフェニドール塩酸塩）は、脳へ血液を送る動脈の1つである椎骨動脈の循環改善・血流増加作用と、内耳から脳へ続く前庭神経路の調整作用により、めまいを改善する薬剤です。制吐作用も認められています。
抗コリン作用があるので緑内障、前立腺肥大症、胃腸管に閉塞のある患者には慎重投与となっています。
目次
作用機序
（添付文書・インタビューフォームより）
①椎骨動脈の循環改善作用
前庭系機能障害側の椎骨動脈の血管攣縮を緩解し、その血流を増加させることによって椎骨動脈血流の左右差を是正し、左右前庭系の興奮性の不均衡に由来するめまいを改善する。
②前庭神経路の調整作用
めまいの原因となる末梢前庭からの異常なインパルスを前庭神経核および視床下部のレベルで遮断し、平衡系のアンバランスを是正する。
③眼振抑制作用
効能・効果
内耳障害にもとづくめまい
用法・用量
通常、成人1回25～50mg、1日3回経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
副作用
眠気の他、抗コリン作用に基づくもの（口渇、排尿困難、食欲不振、眼調節障害等）
以上、セファドール（ジフェニドール塩酸塩）の説明でした。
