2011年12月に発売予定のフィブラート系脂質異常症治療薬。現行品はリピディルカプセル100とリピディルカプセル67。
もともとは、リパンチルカプセル150とリパンチルカプセル100という製品で発売されていました。
2005年3月には、フェノフィブラートを微粉化して吸収が良くなった改良型のリピディルカプセル100と同67が発売されました。リピディルカプセルはリパンチルカプセルの2/3の用量で同等の効果が認められています。リピディルカプセルはどちらの規格も4号カプセルで、リパンチルカプセルよりも小さくなりました。
(当時の切り替え例)
リパンチルカプセル150 → リピディルカプセル100
リパンチルカプセル100 → リピディルカプセル67
そのリピディルカプセルがさらに改良された製剤、リピディル錠80mgと同53.3mgが発売されるそうです。
リピディル錠80mgと同53.3mgは、フェノフィブラートの溶出性を向上させることによりさらに吸収を改善させた製剤で、それぞれリピディルカプセル100、同67と同等の効果を示します。
(切り替え例)
リピディルカプセル100 ⇒ リピディル錠80
リピディルカプセル67 ⇒ リピディル錠53.3
薬剤が改良されるのは良いことですが、薬の切り替えがある度に薬局では在庫管理に泣かされます。
製薬会社は医療事故防止のためにも速やかに切り替えを促してくるはずですから、卸さんに返品を受け付けてもらえなくなる前に在庫数を絞り気味にしておいた方が良いかもしれません。
新リピディルはいずれも錠剤です。
同成分のトライコア錠80mg、トライコア錠53.3mgも発売されます。
フィブラート系の作用機序
薬価
リピディル錠53.3mg 1錠 33.4円 (リピディルカプセル67と同じ)
リピディル錠80mg 1錠 43.6円 (リピディルカプセル100は43.4円)
トライコア錠53.3mg 1錠 33.4円 (トライコアカプセル67と同じ)
トライコア錠80mg 1錠 43.6円 (トライコアカプセル100は43.4円)
(ここに記載の薬価は発売時のものです。)