シーブリ吸入用カプセル50μg（一般名：グリコピロニウム臭化物）はノバルティスファーマから発売予定の長時間作用性の抗コリン薬（long acting muscarinic antagonist; LAMA）。COPDの治療に用いられ、吸入はオンブレスと同様1日1回で効果が24時間持続します。
ブリーズヘラーという吸入器を用いて吸入します。このブリーズヘラーはオンブレス吸入のものと同一（色違い）です。
発売日は平成24年12月予定。
音と味と目で吸入を確認できます。
音で確認
正しく吸入するとブリーズヘラー内でカラカラというカプセルの音がします。
味で確認
薬剤には乳糖で甘味がつけられており、吸入した時に味で確認することができます。
目で確認
吸入後にカプセル内の残薬を見ることでしっかり吸えているかを確認できます。オンブレス吸入カプセルは無色透明ですが、シーブリ吸入カプセルはオレンジ色がかった透明で、中に白い粉末が入っています。
ブリーズヘラーは同じですがシーブリとオンブレスとではカプセルの取り出し方が異なります
カプセルを取り出す際の注意ですが、オンブレス吸入カプセルはアルミシートからカプセルを押し出しますが、シーブリ吸入カプセルはアルミシートから押し出しません。
アルミシートをめくってカプセルを取り出します。（イメージ的にはスピリーバに近いと思います。）
オンブレスの所で書いたカプセルの取り出しにくさがシーブリ吸入カプセルでは改善されていたので良かったと思います。
今後発売予定のオンブレス+シーブリの合剤でもシーブリタイプのアルミシートになってくれることを期待します。
【禁忌（次の患者には投与しないこと）】
- 閉塞隅角緑内障の患者〔抗コリン作用により、眼圧が上昇し症状を悪化させるおそれがある。〕
- 前立腺肥大等による排尿障害がある患者〔抗コリン作用により、尿閉を誘発するおそれがある。〕
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
作用機序
グリコピロニウムは、長時間作用性のムスカリン受容体拮抗薬であり、気管支平滑筋のM3 受容体に結合し、副交感神経節後線維末端から放出されるアセチルコリンの作用を阻害することで、気管支収縮抑制効果を発揮する。
効能・効果
慢性閉塞性肺疾患（慢性気管支炎、肺気腫）の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解（添付文書より）
用法・用量
通常、成人には1回1カプセル（グリコピロニウムとして50μg）を1日1回本剤専用の吸入用器具を用いて吸入する。（添付文書より）
薬価
薬価：シーブリ吸入用カプセル50μg 199.20円/カプセル（2012年11月22日薬価収載）
ジェネリック：無し
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