フォルテオ皮下注キット600μg（一般名：テリパラチド（遺伝子組換え））は日本イーライリリー株式会社から発売された骨粗鬆症治療の皮下注製剤。ヒト副甲状腺ホルモン（PTH）をもとに作られた遺伝子組み換え製剤です。
フォルテオ皮下注スターターキットには使用説明書や持ち運び用の保冷バッグ、カレンダーなどが入っています。また、患者さんがはがきを出してサポートセンターに登録すると毎月日めくりのカレンダーが送られてくるとの事です。
薬価：フォルテオ皮下注キット 51871円（本文掲載時点での価格です。）
フォルテオ皮下注キットの使い方
フォルテオ皮下注キット1本には28日分の薬剤が入っています。インスリンのような単位調節のダイヤルはなく、黄色いシャフト引っ張ってから黒色の注入ボタンを押すだけ。自己注射といっても難しいものではありません。使用前も使用中も冷蔵庫での保管が必要です。
空打ち（初回のみ実施）
- 注射針をカートリッジに取り付ける
- 針キャップを取り外し空打ちを行う（新しいペンを使い始める時のみ実施）。毎回空打ちを行うと14日分で使い終わってしまいます。
- 黒い注入ボタンを止まるところまで引っ張る（赤い線が見える）。
- 注射針を上に向けてから、カートリッジを指ではじき、気泡を上に集める
- そのまま注入ボタンを押す（薬液が出ることを確認する）。
皮下注射
- 黒い注入ボタンを止まるところまで引っ張る（赤い線が見えるまで）
- 注射部位（お腹か太もも）をアルコール綿で消毒
- 垂直に刺してから黒い注入ボタンを最後まで押し、押したまま5秒以上待つ
- 5秒経過したら注入ボタンを押したまま皮膚から抜く。
- 注射針を外す
詳細はイーライリリー社提供のフォルテオ皮下注キット600μg説明書、フォルテオ皮下注キット600μg使い方のポイントをご覧ください。
⇒フォルテオ皮下注キット600μg取扱説明書
⇒フォルテオ皮下注キット600μg使い方のポイント
作用機序
1日1回の皮下注射により、骨芽細胞が活性化。前駆細胞から骨芽細胞への分化促進や骨芽細胞のアポトーシス抑制作用により骨形成が促進される。
効能・効果
骨折の危険性の高い骨粗鬆症
用法・用量
通常、成人には1日1回テリパラチド（遺伝子組換え）として20μgを皮下に注射する。なお、本剤の投与は24ヵ月間までとすること。
（ラットで骨肉腫の発生があったため。投与期間に応じて発症率が上昇するとのこと。投与期間は生涯で24ヵ月まで。）
<参考>フォルテオ皮下注キット600μg添付文書、フォルテオ皮下注キット600μgインタビューフォーム
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