ジェネリック・後発品– tag –
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ニューキノロン系
クラビット点眼液0.5%の後発品(レボフロキサシン点眼液)
ニューキノロン系抗菌薬であるクラビット点眼液0.5%の後発品(ジェネリック)が発売されます。商品名はレボフロキサシン点眼液0.5%「各社」。先発品のクラビット点眼液には0.5%と1.5%の2製剤があり、今後は1.5%の高濃度製剤への切り替えが進んでいくと思われます。振り返って見ると、内服薬のレボフロキサシン錠100mg(後発品)の薬価収載は2009年5月。その2ヵ月後の7月にはクラビット錠500mgと250mgが発売になり、クラビット錠100mgは2010年3月に発売中止となりました。 今回も製薬会社側は、高用量製剤(既に発売されているクラビット点眼液1.5%)に切り替えて後発品にシェアを奪われないようにするのでしょうか?薬局としては在庫管理や調剤ミスの危険性の問題から、クラビット点眼液を早く1.5%のみの1規格にまとめてもらいたいところです。どちらの濃度でも薬価が同じなので、患者さんにも迷惑はかからないことですし。 -
ビスホスホネート
ベネット/アクトネルの後発品(リセドロン酸ナトリウム)
ビスホスホネート系骨粗鬆症治療薬のベネットとアクトネル(一般名:リセドロン酸ナトリウム)の後発品(ジェネリック)が2011年11月に各社から発売されます。ただし、発売になるのは2.5mgの連日服用製剤のみで、17.5mg(週1製剤)のジェネリック発売はまだ先です。先発品のベネットは月1製剤の発売も予定されています。 後発品の多くは2011年6月に薬価収載となる予定でしたが、特許の問題でマイラン製薬以外の製薬会社では収載を見送っていました。リセドロン酸Na錠2.5mg「各社」の薬価は既に薬価収載されているリセドロン酸ナトリウム錠2.5mg「マイラン」と同じく、1錠88.3円となりそうです。 -
アルツハイマー型認知症治療薬
アリセプトの後発品(ドネペジル塩酸塩)
2011年11月には各社からアルツハイマー型認知症治療薬のアリセプト(一般名:ドネペジル塩酸塩)の後発品(ジェネリック)が発売されます。先発品であるアリセプトには10mg錠がありますが、後発品にはありません。先発品の適応症は「アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」ですが、後発品の適応症は「軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」となっています。軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症に限られていますから、高度のアルツハイマー型認知症でアリセプトを10mg服用している人に対して5mg×2錠の後発品に変えてしまうと適応症で引っかかってしまう可能性がありますので注意しましょう。アリセプトの後発品の薬価は先発品の0.7倍程度になります。アリセプトはもともと薬価が高い薬です。服用期間が長期に渡る薬ですから、薬局で後発品を進めることで患者さんやご家族の薬剤費負担を減らすことに大きく貢献できそうです。 -
抗真菌薬
イトラコナゾール錠「MEEK」
イトラコナゾール錠「MEEK」はイトリゾールカプセル50(一般名:イトラコナゾール):ヤンセンファーマの後発品。50mg錠、100mg錠、200mg錠の3つの規格があります。また、イトラコナゾール錠200「MEEK」を用いることにより、爪白癬のパルス療法では1回1錠の投与が可能となりました。 -
セロトニン作動薬
ガスモチン(モサプリドクエン酸塩)
選択的セロトニン5-HT4受容体アゴニストのガスモチン錠(一般名:モサプリドクエン酸塩)について、特徴や作用機序をまとめてみました。消化管内在神経叢にあるコリン作動性神経の5-HT4受容体を刺激し、アセチルコリンの遊離を促進することで作用を発揮します。
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