チウラジール/プロパジール(プロチオウラシル)と比べ、抗甲状腺作用が強い(約15倍)。また、効果の発現が早い。
甲状腺機能亢進症の第一選択薬。
警告
少なくとも投与開始後2ヶ月間は原則として2週に1回、定期的な血液検査を行う必要あり。
⇒重篤な無顆粒球症が主に投与開始後2ヶ月以内に発現し、死亡に至った症例の報告あり。
無顆粒球症の初期症状 「突然の高熱」、「さむけ」、「のどの痛み」 チアマゾールによる無顆粒球症の報告が最も多い。
目次
作用機序
甲状腺のペルオキシダーゼを阻害することにより、ヨウ素のチログロブリンへの結合を阻止し、さらにヨードサイロシンのトリヨードチロニン(T3)、チロキシン(T4)への縮合を阻害することによって甲状腺ホルモンの生成を阻害する。
<参考文献>
中外製薬 メルカゾール添付文書 インタビューフォーム
重篤副作用疾患別対応マニュアル 無顆粒球症