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プラザキサ使用前の確認事項

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プラザキサカプセル(ダビガトランエテキシラート)による重篤な出血による死亡例が5例あったとしてブルーレター(安全性速報)が出ています。

死亡症例を見てみるといずれも70歳以上の高齢者でした。

プラザキサカプセルは腎排泄型薬剤のため、透析患者とクレアチニンクリアランス30mL/min未満の高度の腎障害者は投与が禁忌とされています。

また、中等度の腎障害(クレアチニンクリアランス30-50mL/min)のある患者では減量を考慮する必要があります。

年齢とともに腎機能が低下していきますから服用開始当初は大丈夫であっても、徐々に出血リスクが高まっていくことが考えられます。

 

当薬局ではまだプラザキサの処方せんを受け付けていませんが、処方が出た場合に備えて初回確認事項をまとめてみました。

 

目次

薬局でプラザキサを渡す前にチェックするポイント

  • 投与中は出血や貧血等の徴候を十分に観察する(安全性速報より)
  • プラザキサ服用中に出血(鼻血、歯肉出血、皮下出血、血尿、消化管出血)があった場合はすぐに医師に連絡するよう伝える(安全性速報より)
  • 消化管出血の症状について説明する(血便、黒色便)
  • 腎機能の検査の実施の有無を定期的に確認する(安全性速報より)
  • 併用禁忌薬のチェック(イトラコナゾール)
  • P糖タンパク阻害作用のある薬剤の併用の有無
    アミオダロン塩酸塩(商品名:アンカロン他)、キニジン硫酸塩水和物、タクロリムス(商品名:プログラフ)、シクロスポリン(商品名:サンディミュン、ネオーラル他)、リトナビル(商品名:ノービア、カレトラ配合錠)、ネルフィナビル(商品名:ビラセプト)、サキナビル(商品名:インビラーゼ)、クラリスロマイシン(商品名:クラリス)、エリスロマイシン(商品名:エリスロシン等)
  • 抗凝固剤、抗血小板剤の併用の有無
    アスピリン製剤(商品名:バイアスピリン他)、チクロピジン塩酸塩(商品名:パナルジン)、クロピドグレル硫酸塩(商品名:プラビックス)、リマプロストアルファデクス(商品名:プロレナール、オパルモン等)

 

ワーファリンからプラザキサへの切り替えで新規に処方される例が増えてきていると聞いています。重篤な副作用を防ぐために薬局でも積極的な副作用モニタリングを実施していくことが求められます。

 

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