スーグラ錠(一般名:イプラグリフロジン L-プロリン)はアステラス製薬、寿製薬による共同研究で開発され、日本国内でSGLT2阻害剤として初めて承認を取得した2型糖尿病治療薬。発売日は2014年4月17日。
SGLT2(Sodium-Glucose Co-Transporter 2)とは、ブドウ糖の細胞内への輸送に関与する膜タンパク質SGLTのサブタイプの1つ。SGLT2は腎臓近位尿細管に発現し、糸球体で濾過された原尿中のブドウ糖の再取り込みを行っています。
SGLT2阻害薬は、インスリン非依存性で作用するため低血糖リスクが低いという特徴があります。また、尿中の糖分が上昇するため、脱水などの体液量減少に伴う有害事象や尿路感染症には注意が必要です。
作用機序
SGLTは細胞表面に存在する膜タンパク質で、ブドウ糖の細胞内への輸送をつかさどっています。SGLT2はSGLTのサブタイプの1つであり、腎臓近位尿細管でのブドウ糖再取り込みにおいて重要な役割を担っています。
スーグラ錠はこのSGLT2を選択的に阻害することで、ブドウ糖の再取り込みを抑制し、血糖値を下げる薬剤です。
スーグラ錠がSGLT2を選択的に阻害→腎臓の近位尿細管での糖を再吸収が抑制される→不要な糖分が尿中に排泄される→血糖値が下がる。
当然尿糖値は高くなりますが、血糖値は下がります。
効能・効果
2型糖尿病
(スーグラ錠添付文書より)
用法・用量
通常、成人にはイプラグリフロジンとして50mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg 1日1回まで増量することができる。
(スーグラ錠添付文書より)
副作用
尿路生殖器感染症
スーグラ錠の薬価
薬価:25mg 1錠136.50、50mg 1錠205.50(本文掲載時点での価格です。)
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