参天製薬からアレジオン点眼液0.05%が発売予定です。薬価収載は平成25年(2013年)11月予定です。
アレジオン点眼液0.05%(一般名:エピナスチン塩酸塩)はアレルギー性結膜炎の治療薬。日本ベーリンガーから導入し、参天製薬が点眼剤として開発したものです。
既存の製品にはアレジオン錠20mg、アレジオン錠10mg、アレジオンドライシロップ1%がありましたが、点眼薬は初めてとなります。
アレジオン点眼液0.05%の作用機序はヒスタミンH1受容体拮抗作用(抗ヒスタミン作用)と化学伝達物質(ケミカルメディエーター)遊離抑制作用。この作用により目のかゆみを抑えます。
同じ作用機序(抗ヒスタミン作用と化学伝達物質遊離抑制作用)を持つ点眼薬にはザジテン点眼液0.05%とパタノール点眼液0.1%があります。
ちなみに、リボスチン点眼液0.025%はヒスタミンH1受容体拮抗作用のみです。
一般にヒスタミンH1受容体拮抗薬のほうが抗アレルギー薬(化学伝達物質遊離抑制作用のみを持つ薬)に比べて痒みに対して即効性があると言われています。
アレジオン点眼液0.05%とパタノール点眼液0.1%の効果の比較
このアレジオン点眼液0.05%の効果はパタノール点眼液0.1%との比較試験を実施しており、同等の有効性を示すことが認められています。
パタノール点眼液0.1%はザジテン点眼液0.05%と同等の有効性を示していることから、この3剤はほぼ同等の有効性を示すと考えられます。
とはいっても、当然効果の感じ方には個人差があります。ザジテン点眼液やリボスチン点眼液、パタノール点眼液では効かない患者さんに対してアレジオン点眼液が処方されることがあるかもしれません。
2014年春の花粉症シーズンが楽しみです。
アレジオン点眼液0.05%の特徴
- ヒスタミン H1 受容体拮抗作用と化学伝達物質の遊離抑制作用を併せ持つ抗アレルギー点眼剤です。
- スギ花粉抗原を用いた結膜抗原誘発試験において、アレルギー性結膜炎の眼そう痒感、充血に対する優れた改善効果が認められました。
- 長期投与試験において有効性と安全性が確認されました。
- 重篤な副作用は、眼局所・全身ともに認められていません。
- 涙液に近い液性を示す点眼剤です。
(参天製薬プレスリリースより)
効能・効果
アレルギー性結膜炎
用法・用量
通常、1回1滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼する。
アレジオン点眼液0.05%の薬価
薬価:⇒アレジオン点眼液0.05%の薬価
ジェネリック:なし