エリザス点鼻粉末200μg 28噴霧用（一般名：デキサメタゾンシペシル酸エステル）は従来のエリザスカプセル外用400μgと同じ成分を含む新剤形。デキサメタゾンシペシル酸エステルを有効成分とする鼻噴霧用ステロイド薬。
日本新薬から平成24年6月5日に発売されました。
カプセルを充填するのではなく、既に容器に粉末が充填されています。使い方はリノコートパウダースプレー鼻用25μgとほぼ同じですが、リノコートパウダースプレーよりも1回に出てくる粉の量が少ないそうです。リノコートを使うとよく鼻の中で粉が固まってカピカピになることがありますが、エリザスではそういったことは減りそうです。
使用は1日1回、各鼻腔に1回噴霧。28噴霧用なので1本で14日間使用できます。容器にカウンターが付いているので残り回数が一目でわかります。
エリザス点鼻粉末の特徴
- デキサメタゾンシペシル酸エステルはステロイド骨格への脂溶性官能基の導入により、局所での高い貯留性と持続的な抗炎症
作用を得ることを目的として、国内で創製された新規の糖質コルチコイド。 - 鼻粘膜への刺激を考慮して開発された防腐剤や保存剤を含有しない粉末製剤。（添加物は乳糖水和物のみ）
- 液体状の薬ではないので細菌繁殖の恐れが無く、防腐剤や保存料が不要となった。
- 粉末の製剤なので液だれの心配がない。
- 噴霧した液の臭いや液がのどに垂れるのが苦手という方に向いている。
- バイオアベイラビリティは14.0％（アラミスト点鼻やナゾネックス点鼻よりは高い）
長期投与可（投与期間の制限無し）
エリザス点鼻粉末は新医薬品ではありませんので、投与期間に関する制限は定められていません。よって、1回に2本以上の長期投与も可能です。
エリザス点鼻粉末の使い方
エリザス点鼻粉末200μg28噴霧用のご使用方法（外部リンク）
エリザス点鼻粉末200μg 28噴霧用を使用される患者さんへ-噴霧器のしくみ-（外部リンク）
効能・効果
アレルギー性鼻炎
用法・用量
（エリザス点鼻粉末200μg28噴霧用添付文書より）
通常、成人には1日1回、各鼻腔に1噴霧ずつ（1噴霧あたりデキサメタゾンシペシル酸エステルとして200μg）投与する。
成人の場合、アラミスト点鼻液やナゾネックス点鼻液は1回2噴霧ですが、エリザス点鼻粉末200μgは1回1噴霧です。
エリザス点鼻の噴霧は朝・昼・夕・寝る前のいつがよいか？
効果は24時間持続するので、どのタイミングで使っても効果に差はない。但し、効果を安定させること、使い忘れを防ぐという観点からなるべく毎日同じ時間帯に使うことを推奨する。
また、症状がひどいからと言って医師や薬剤師の指示よりも多く噴霧することはできない。効果は変わらないばかりか副作用のリスクが高まる。
エリザス点鼻噴霧は何歳から使用可能か？
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない。［小児等に対しては、使用経験がない。］
小児には使用できない→15歳以上から使用可能。（臨床試験は16歳以上で実施）
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