6月20日はジェネリック医薬品(後発医薬品)の薬価収載です。ジェネリック医薬品の薬価はどのように算定されるのか、2014年にルールの変更がありましたので再度まとめました。
薬価収載が初めての場合と、すでにジェネリック医薬品が薬価収載されている場合とでは算定方法が異なります。
ここでは初めてジェネリック医薬品が薬価収載された場合の薬価算定方法を記載しています。
内服薬
後発品の薬価=先発医薬品の薬価に100分の60を乗じた額(先発品薬価の60%)
※ただし、同時期の薬価収載希望が10品目を超えた場合は100分の50を乗じた額(先発品薬価の50%)となる(内服薬のみ)。
内用薬については、当該新規後発品及び同時期の薬価収載が予定される組成、剤形区分及び規格が当該新規後発品と同一の後発品(効能及び効果が当該新規後発品と類似しているものに限る。)の銘柄数が10を超える場合は、100分の50を乗じた額を当該新規後発品の薬価とする。
注射薬・外用薬
後発品の薬価=先発医薬品の薬価に100分の60を乗じた額(先発品薬価の60%)
特例
バイオ品の特例
後発品の薬価=先発医薬品の薬価に100分の70を乗じた額+α(最大100分の10)
※ただし、同時期の薬価収載が10品目を超えた場合は100分の60を乗じた額となる(内服薬のみ)。
新規後発品のバルサルタン錠の薬価はいくらになる?
ディオバン錠の後発品は10品目以上が薬価収載されます。
よって、バルサルタン錠の薬価は先発医薬品の薬価×0.5となります。
ディオバン錠20mg 32.3円
バルサルタン錠20mg=15.7円ディオバン錠40mg 58.5円
バルサルタン錠40mg=58.5×0.5=29.25→29.30円ディオバン錠80mg 109.1円
バルサルタン錠80mg=109.1×0.5=54.55→54.60円ディオバン錠160mg 212.6円
バルサルタン錠160mg=81.9円
既収載品がある場合のジェネリック医薬品(後発医薬品)の薬価算定ルール2014はこちらから。
保発0212第7号 平成26年2月12日「薬価算定の基準について」