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ナゾネックス点鼻液50μg(一般名:モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物)はMSDから発売されたアレルギー性鼻炎治療の副腎皮質ステロイド含有定量噴霧式点鼻液。
特徴
- 1日1回噴霧型のステロイド点鼻薬(アレルギー性点鼻薬では初の1日1回製剤)
- モメタゾンフランカルボン酸エステルはグルココルチコイド受容体に対する親和性が高く、強い局所抗炎症作用を示す
- バイオアベイラビリティが低く(0.2%)全身作用が少ないので長期使用でも副作用の心配がより少ない
- 従来の点鼻薬とほぼ同じ操作方法のため理解してもらいやすい
- 56噴霧用(成人14日分)と112噴霧用(成人28日分)の2種類がある
作用機序
作用部位:鼻粘膜一般にステロイドは細胞質内のグルココルチコイド受容体に結合し、複合体を形成し活性化する。
受容体複合体は核内へ移行し、DNA 上のグルココルチコイド応答性エレメントに結合し、標的となる遺伝子転写を促進又は抑制する。
その結果、炎症に関与するケミカルメディエーターやサイトカイン等の産生を遺伝子レベルで調節し、抗炎症作用を発揮する。
ステロイドの作用
- ケミカルメディエーター遊離抑制
- 鼻腺の分泌を抑制
- 鼻粘膜血管での血管透過性亢進抑制
- 鼻粘膜組織の浮腫抑制
- 炎症性サイトカイン産生抑制
効能・効果
アレルギー性鼻炎
(添付文書より)
用法・用量
成人
通常、成人には、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日200μg)。
小児
通常、12歳未満の小児には、各鼻腔に1噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日100μg)。
通常、12歳以上の小児には、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日200μg)。
(添付文書より)
ナゾネックス点鼻液は何歳から使用可能か?
小児等への投与
3歳未満の幼児、乳児、新生児又は低出生体重児に対する安全性は確立していない。[国内における使用経験がない。](添付文書より)
→3歳から使用可能。
ナゾネックス点鼻液 小児の用法・用量
3歳~12歳未満:1日1回 1回1噴霧
12歳以上:1日1回 1回2噴霧
剤型一覧
- ナゾネックス点鼻液50μg56噴霧用
- ナゾネックス点鼻液50μg112噴霧用