抗生物質を飲んでいますがインフルエンザの予防接種をしても大丈夫でしょうか?
抗生剤を飲んでいるとインフルエンザの予防接種を受けられないとネットに書いてあったのですが本当でしょうか?という質問がよくあります。
抗生物質とインフルエンザワクチンと間で影響が出ることは通常ありません。ただし、予防接種を受ける人が明らかに発熱している(通常は、37.5℃を超える場合をいいます。 )場合には予防接種が受けられない場合があります。
抗生物質が問題なのではなく、全身状態(体調)が重要なのです。
最終的なワクチン接種可否の判断は医師が行います。
インフルエンザワクチンを接種する時には、現在かかっている疾患や服用中の薬について問診表にしっかりと記入しましょう。
お薬手帳を持参すると薬の名前を書く時に便利です。
目次接種を受けることが適当でないと考えられる方
- 明らかな発熱*を呈している者
*:通常は、37.5℃を超える場合をいいます。- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 当該疾病に係る予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーショックを呈したことが明らかな者
- その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
インフルエンザの治療に抗生物質が処方された?
⇒インフルエンザの治療で抗生物質が処方されたが効果はありますか?
インフルエンザの出席停止期間の基準が改正されました。
⇒感染症の種類と出席停止期間の基準(学校保健安全法施行規則第19条)
インフルエンザワクチンを接種する際に注意すべき服用中の医薬品
インフルエンザワクチンと併用注意になっている薬剤は以下の通りです。(薬品名は代表的なもののみ掲載しています。)
一般名:アザチオプリン 【免疫抑制剤】
商品名:アザニン錠50mg、イムラン錠50mg
シクロスポリン 【免疫抑制剤】
サンディミュンカプセル・内用液・点滴静注用
ネオーラルカプセル・内用液
ミゾリビン【免疫抑制剤】
ブレディニン錠25、ブレディニン錠50
タクロリムス【免疫抑制剤】
グラセプターカプセル0.5mg、1mg、5mg
プログラフカプセル0.5mg、1mg、5mg
プログラフ注射用液2mg、5mg
プログラフ顆粒0.2mg、1mg
ミコフェノール酸 モフェチル【免疫抑制剤】
セルセプトカプセル250mg
バシリキシマブ(遺伝子組換え)【免疫抑制剤】
シムレクト小児用静注用10mg、シムレクト静注用20mg
エベロリムス 【免疫抑制剤】(mTOR阻害剤)
サーティカン錠0.25mg、0.5mg、0.75mg
エベロリムス 【抗悪性腫瘍剤】(mTOR阻害剤)
アフィニトール錠2.5mg、5mg
テムシロリムス 【抗悪性腫瘍剤】(mTOR阻害剤)
トーリセル点滴静注液25mg
メルカプトプリン水和物 【白血病治療薬】
ロイケリン散10%
これらの薬を服用中の場合、その薬の免疫抑制作用によってワクチンに対する免疫が得られないおそれがありますが、接種ができないわけではありません。
インフルエンザの治療薬
⇒イナビル吸入粉末剤20mg(ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)
⇒リレンザ
⇒タミフル(リン酸オセルタミビル)
⇒シンメトレル(アマンタジン塩酸塩)