2014年(平成26年)4月8日にプレミネント配合錠HDが発売されました。
プレミネント配合錠HDには、ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)のロサルタンカリウム100mgと利尿薬ヒドロクロロチアジド12.5mgが配合されています。
従来のプレミネント配合錠LDに加えて高用量のHDが使用可能になりました。
LDもHDも投与日数制限はかかっていませんので長期処方可能です。
薬価収載は2013年11月でプレミネント配合錠HD 1錠218.4円でした。発売日の前に薬価改定があり、現在の薬価は1錠208.4円です。
高血圧治療薬には今こそ多くの配合錠が出ていますが、プレミネントがその先駆けです。
2006年(平成18年)12月に、ロサルタンカリウム50mgと利尿薬ヒドロクロロチアジド12.5mgが配合された「プレミネント錠」が発売されました。
※プレミネント錠は現在プレミネント配合錠LDに名称変更されています。
プレミネント錠の処方はあまり伸びず、後から発売されたコディオ配合錠やエカード配合錠の方が処方量が多くなりました。MRの力の差でしょうか。
発売元のMSDは高用量製剤であるプレミネント配合錠HDを頑張って売っているとのこと。平成26年(2014年)6月に発売予定のプレミネント配合錠LDのジェネリック対策ですね。
⇒2014年(平成26年)6月薬価収載予定のジェネリック医薬品(後発品)
治療の選択肢が増えるのは良いことですが、こうも配合錠が増えると管理が大変ですね。画期的な新薬が出ないから配合錠で売上キープという図式の様です。
合わせて読みたい関連書籍
- 高血圧治療ガイドライン(2014)[日本高血圧学会]
- Annual Review循環器(2014) [ 小室一成 ]
- 妊娠と高血圧 [ 日本妊娠高血圧学会 ]
※プレミネント配合錠は妊婦には禁忌です。